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上与那原(車いす400メートル)5位 パラ陸上世界選手権 佐藤が銀メダル


上与那原(車いす400メートル)5位 パラ陸上世界選手権 佐藤が銀メダル 男子400メートル(車いすT52)決勝 力走する上与那原寛和。5位だった=神戸ユニバー記念競技場
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 パリ・パラリンピックの出場枠が懸かるパラ陸上の世界選手権第5日は21日、神戸ユニバー記念競技場で行われ、男子400メートル(車いすT52)決勝で東京パラリンピック覇者の佐藤友祈(モリサワ)は57秒98で銀メダルだった。佐藤は既に日本パラ陸連が定める代表選考基準を満たしている。伊藤竜也(新日本工業)が銅メダルを獲得し、上与那原寛和(SMBC日興証券)は5位だった。

 女子100メートル(義足・機能障害T63)決勝では、既に出場枠を得ている兎沢朋美(富士通)が銀メダル、前川楓(新日本住設)は銅メダルに輝いた。女子100メートル(脳性まひT34=車いす)決勝で小野寺萌恵(北海道・東北パラ陸協)は銅メダル。(共同通信)


「ベスト尽くした」 外側レーンに苦心 上与那原、代表決定お預け

 400メートル(車いすT52)で2位以上に与えられるパリパラリンピック出場枠を逃した上与那原寛和(SMBC日興証券)は、「ベストは尽くした」ときっぱりとした口調で話した。スタートから全力を出し、「行ききった。いいレースだった」と振り返った。

 20日の予選は力走して組2着に付いたが「それが裏目に出てしまった」。決勝でより走りやすい中央付近のレーンになるよう狙い上位に付いたが、最も外側の9番レーンに割り振られてしまう。風も前日より強く、狙っていた自己ベスト更新はできなかった。

 現在の世界ランキングは5位。6月にある日本パラ陸上選手権の成績次第でランキング上位に入ればパリパラ出場枠が与えられる見込みだ。「引き続き目標に向けて頑張るだけだ。課題はたくさんある」と次戦に照準を絞った。

(古川峻)