JリーグYBCルヴァン・カップ1次ラウンド3回戦が22日、各地で行われた。J3のFC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでJ1のセレッソ大阪と対戦し、0―1で敗れた。前半6分、琉球はC大阪にコーナーキックから頭で決められ、先制点を奪われた。17分にC大阪のDFがファウルで1発退場となり、数的優位に立った琉球は攻め続けたが、0―1で折り返した。後半、琉球はボールをつなぎながら何度もゴールエリア内への進入を試みたが、守備を突き崩すことができず、C大阪に逃げ切られた。
C大阪の上門知樹=うるま市出身、与勝高出=は得点こそならなかったが、前半はFWの位置で序盤から積極的に走り、シュートも放った。ただ、「枠にいく質がまだ足りない。FWの位置は久々だったので結果がほしかった」と笑顔はなかった。
前半途中に退場者が出てからは守備で本領を発揮した。久々の故郷でのプレーに「沖縄のサポーターの熱狂を感じたし、感慨深かった」と語る。
リーグ戦でもチームに不可欠な存在として成長している。さまざまなポジションで起用され、リーグ戦13戦に出場。小菊昭雄監督は「ボールを奪う献身的なプレーを特に評価している」と、厚い信頼を寄せる。
上門は「難しい展開でも勝ち切れた。普段出ていない選手も含め、一体感が生まれた」と、チームの勝利を何よりも喜んだ。
(大城三太)
▽1次ラウンド3回戦(タピスタ)
C大阪(J1)
1―0(1―0,0―0)
琉球(J3)
▽得点者 【C】 平野(1)
▽観客 7034人
脅威与えられず
金鍾成監督(琉球)の話 脅威を与えられず、物足りなさが残った。ゴール前には行ったが、入りそうなシュートはなかった。ボールに食いつかせて前に仕掛けるプレーも足りなかった。表現できなかったことを教訓としなければならない。
守り切ることできた
小菊昭雄監督(セレッソ大阪)の話 理想通りの立ち上がりで、押し込むことができた。リスクはあるが重心を前に奪いにいかないと押し込まれると思っていた。きわどいシーンでもプレスで体を一つ寄せて、守り切ることができた。