新垣比菜の6年ぶりのツアー優勝に、エナジックゴルフアカデミー校長で父の新垣博昭さん(62)は「涙が出るほどうれしい」と喜んだ。単独首位に立った2日目をビデオで見て「ゾーンに入っていた。優勝を信じていた」と言う。ここ2年ほどでスランプから脱してきていたと感じており、「頑張っていることが報われた。今後も頑張ってみんなの目標になれる選手になってほしい」と期待した。
ジュニア時代からの友人でタイのプロツアーが主戦場の沓澤莉子(26)は、「ゴルフが好きじゃないと言っていた時期もあった。オフに会った時は『早く優勝したい』と強気な言葉が出ていた」と振り返る。沓澤は国内のプロテスト合格を目標にし、「自分を信じていれば勝てる。早く比菜と同じ舞台に立ちたい」と刺激を受けていた。
興南高ゴルフ部で一緒にプレーした男子プロの髙良恭祐(27)は「父と二人三脚で厳しい練習をするのを見てきた。苦しい時期を乗り越えたからこその強さを感じた」と感嘆した。高良はジュニアの指導もしており「自分もプロで活躍する選手を育てられるコーチでありたい」と意欲を燃やした。
(古川峻)