ゴルフのヨネックス・レディース最終日は2日、新潟県ヨネックスCCで行われ、(6339ヤード、パー72)単独首位から出た新垣比菜が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算14アンダーの202で2018年以来のツアー通算2勝目を挙げた。優勝賞金1620万円を獲得した。通算11アンダーの2位は高橋彩華、蛭田みな美、穴井詩の3人。さらに1打差の5位は宮里美香、桑木志帆、全美貞(韓国)、森田遥の4人だった。鶴岡果恋は8アンダーの9位、前年覇者の川岸史果は5アンダーで20位だった。荒川怜郁は28位。(出場58選手=アマ3、雨、気温16.5度、北の風0.7メートル、観衆2309人)
最終18番、新垣は順位ボードの最も上にある自分の名前を見ても信じられなかった。パーで締めて3打差を守り、6年ぶりの復活勝利。「苦しかった時期を経ての優勝。よりうれしさはある」。むせび泣くキャディーで兄の我如古夢蔵さんと抱き合うと涙があふれた。
序盤でバーディーを重ねた。パー5の1番で7メートルを沈め、ボギーを出した後の3、4番もショットがピンに絡んでスコアを伸ばした。「平常心でゴルフをしたいと思って臨んだ」と自身のプレーに集中。断続的に雨が降る中で後半も伸ばした。
畑岡、渋野らと同じ1998年度生まれの「黄金世代」。ツアーに本格参戦した2018年に初優勝した後、シード権を手放すなど低迷が続いた。
2年前から青木翔コーチの指導を受け、スイングを作り直した。前週も連日助言をもらい「かみ合えばスコアは出ると思っていた」という同コーチの予感が的中した。
異なる父親を持つが幼少期からともに育った兄は、悩んだり落ち込んだりしやすい新垣にとって「前向きな言葉を掛けてくれる」という大事な存在。きょうだいの夢をかなえ「ほっとしている」とほほ笑んだ。
初優勝みたいな感覚
新垣比菜の話 初優勝みたいな感覚。いろいろ悩みながら、やることが多かった。追い込まれずに気持ちのいいゴルフをしたい。また優勝できたら最高。
(共同通信)