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サッカー・JFL 沖縄SVは2連敗 大分に苦杯、0―2 3戦無得点、複数失点 募る危機感【9日の試合】


サッカー・JFL 沖縄SVは2連敗 大分に苦杯、0―2 3戦無得点、複数失点 募る危機感【9日の試合】 沖縄SV―大分 前半、ゴール前で競り合う沖縄SVの池髙暢希(右手前)=9日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは9日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでヴェルスパ大分と対戦し0―2で敗れ、2連敗となった。前半はゴール前に迫る場面もあったが、無得点。逆に31分にPKを与えて失点し、0―1で折り返した。後半は相手に主導権を握られ、終了間際にカウンターから追加点を奪われた。5勝3敗3分けで勝ち点18のままで順位は6位。次戦は16日、滋賀県の平和堂HATOスタジアムでレイラック滋賀と対戦する。


攻撃パターン単調 かみ合わず

 伊集院雷をトップに置き、足の速さを生かした裏への抜け出しを狙ったが、なかなかかみ合わなかった。トップ下の青戸翔は「単調な攻撃になってしまった。監督から言われた攻めのパターンも大事だが、もっと自分たちで考えて相手DFが嫌がる動き出しをしないといけない」と危機感を口にした。

 直近のHonda戦、天皇杯を含め、無得点かつ複数失点の試合が続く。

 昨季最下位だったチームのどん底を経験している秋本和希も「この状況を乗り越えないと上位にいけない。その境目にある」とチームに黄色信号がともっているのを肌感覚で感じている。「緩さを感じる。勝利数が多くなったことで70、80%の力でいいやという変な余裕が、自分も含めて出てしまっていないか。力を100%出し切って、ぶっ倒れるまでやろうという挑戦者としての気持ちが大事だ」と足元を見詰めた。

 機動力があり、パスの起点となる荒井秀賀、有田朱里をけがで欠くが、特定の選手に頼らず、勝ち抜く力量と覚悟が求められている。秋本は「今までと違うものを見せていかないといけない。練習から状況を変えて高めていくしかない」と自戒を込めた。

(大城三太)


ヴェルスパ大分(16)
 2―0(1―0,1―0)
沖縄SV(18)

自らリズム崩した

 小野木玲監督(沖縄SV)の話 自分たちからリズムを崩してしまった。相手が嫌がる仕掛け、脅威に感じる仕掛けができなかった。人数をかけて、攻撃回数も増やさないといけない。パスをつなぐことが目的ではないし、長短織り交ぜたパスや走りなど、攻めの質を高めないといけない。

先制PKで守備固め

 山橋貴史(大分)監督の話 ボールを動かしながら攻撃していくという似たスタイルで、われわれよりも上のチームだと伝えて臨んだ。前半は攻撃がスムーズじゃない時間が多かったが、PKで先制できた。後半の最後は守備を固めて狙い通りのカウンターで決めることができた。