パラ陸上の日本選手権最終日は9日、三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で行われ、出場者が1人だった男子走り幅跳び(義足・機能障害T64)の又吉康十(名護高―帝京平成大出、ゼンリンデータコム)は6メートル46で1位だった。パリ・パラリンピック日本代表勢は男子100メートル(視覚障害T13)で5月の世界選手権銀メダリストの川上秀太(アスピカ)が10秒98で優勝した。
男子100メートル(脳性まひT36)は松本武尊(鎮誠会)が12秒26の大会新記録で制覇。非パラ種目の同200メートル(視覚障害T13)は福永凌太(日体大大学院)がアジア新記録となる21秒95をマークして頂点に立った。
自己新届かず「納得いかない」
エントリーが1人のみだった男子走り幅跳び(義足T64)の又吉康十は6メートル46で目標の自己ベストに届かず、「全然納得していない」と声を落とした。
前日に出場した100メートルの好天から打って変わり、この日は雨が降り気温も低かった。「この難しい環境では今の実力ではこの程度かな」と淡々と話した。
予選落ちした世界パラと同様に、1、2回目をファウルして3回目までに好記録を出せなかった。前半の跳躍を課題とし「試合をこなして克服していきたい」と前を向く。
「今回の成績では世界では戦えない」と目指していたパリパラリンピックから目標は切り替えている。
来年の世界パラ出場に照準を定め、新たな挑戦を続ける。
(古川峻)