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講道館の技、精神伝授 沖尚高柔道部 真喜志氏ら講習会


講道館の技、精神伝授 沖尚高柔道部 真喜志氏ら講習会 生徒らに指導する真喜志慶治氏(左)=5日、沖縄尚学高(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 柔道の講道館長の上村春樹氏(73)と指導員の真喜志慶治氏(50)、仮屋力氏が5日、沖縄尚学高校を訪れ、柔道部員への青少年育成講習会を開いた。約40人の部員らへの技術指導や精神面の助言を行った。同校柔道部出身で、全国高校総体の重量級で優勝するなど活躍した真喜志氏は、支え釣り込み足を後輩らの前で実演。「(後輩たちの柔道は)洗練されているなと感じた。持っているものにプラスアルファで役立つものを身につけてほしい」と部員らにエールを送った。

 真喜志氏の指導を受けた泰川耀(3年)は「緊張した。少しの動きで崩されたので、参考にして頑張りたい」と意気込んだ。新垣琢也監督は「トップの先生方の指導を受けられるのは貴重な機会だ」と話した。

 上村氏はこれまで30近くの全国の道場へと足を運び、直接指導してきた。沖縄尚学高での指導を終え「かなりいい練習をしている。目標を設定し、自主的に考えてくれたら」と語った。6日は与那国島で指導する。

 真喜志氏は1997年の世界選手権パリ大会で銀メダルを獲得するなどの成績を残した。現在は講道館で指導員として育成に携わるほか、国際試合で審判も務める。

 (名波一樹)