【東京】パリ五輪のアーティスティックスイミング(AS)日本代表の比嘉もえ(井村ク)が7日、都内で会見した。初の五輪に挑む比嘉は、五輪出場を目標に据えていたときっぱり。「五輪の大舞台で泳げることに感謝しメダルを獲得できるように最後までやりきりたい」と五輪へ懸ける意気込みを語った。
比嘉は広島県の出身。父はプロ野球広島で活躍した沖縄県出身の比嘉寿光さん。沖縄からも声援があることについて比嘉は「全力で頑張ってくる。応援してくれるとうれしい」と語った。
演技への意気込みについては「芸術性などを感じてもらえるような演技をしたい」と話した。
デュエットは佐藤友花(ジョイフルアスレティックク)と組むことが先月に発表された。佐藤とのペアについては「最後の修正をずっと話し合って決めていて、いい感じだ」と話し、順調に調整が進んでいることを明らかにした。
(斎藤学)
<一問一答>最後まで頑張り抜く
比嘉もえの会見での一問一答は次の通り。
―現在の気持ちを。
「いよいよ迫ってきた感じがする。五輪の壮行会もあった。そこではいろんな選手と会い、子どもたちの応援をたくさん聞いた。とにかく最後まで頑張り抜くしかないと思っている」
―初めて五輪に臨む。
「私が練習を始めた頃から目標にしていたオリンピック。その大舞台で泳げることに感謝している。メダルを獲得できるように、あと少ししか練習はできないけど、最後までやりきりたいと思う」
―デュエットの仕上がり状況はどうか。
「日に日に良くはなっているが、まだ闘えるルーティンにはなっていない。なので、通し練習の中で泳ぎ込んでいって精度を上げ、アーティスティックスイミングの良さが出るデュエットにしていければと思う」
―佐藤友花とペアを組むことが先月決まり、今はどんな調整をしているか。
「ハンガリーでのワールドカップのデュエットの様子を見つつ、難易度をどうしようかと最後の修正をずっと話し合っている。水中練習でも手の動作とか、話し合って決めていけていて、いい感じだ」
―五輪に向けて掲げている目標は。
「申請した技を正確にこなすのは当たり前にして、そこからさらにアーティスティックスイミングの良さである芸術性などを感じてもらえるような演技をして、メダル獲得を目標に頑張りたい」
―沖縄からも声援がある。
「沖縄の海に行ってウミガメを見たのがとても印象的。とにかく本当に全力で頑張ってくるのでテレビで応援してくれるとうれしい」