レスリングの東日本学生選手権大会は8日、東京都の駒沢体育館で開幕し、グレコローマン55キロ級の山城快陽(北部農林高―国士舘大2年)が優勝した。9日のフリースタイル57キロ級は初戦敗退となった。
山城快陽(北部農林高―国士舘大2年)がグレコローマンスタイル55キロ級で大学初の優勝を果たした。「大学初の表彰台で素直にうれしいが、フリースタイルが専門なので戸惑いもある」と語った。
開始直後は互いに譲らなかったが、約1分半でパッシブ(消極的姿勢)の指導を受けた相手がマット中央でうつぶせの姿勢に。山城は好機を逃さず、相手を持ち上げて後方に全身を反らせながら投げる大技のバック投げで4点を奪取し、さらに2度のローリングを決めた。相手に反撃の機会を与えぬまま、開始2分でTスペリオリティーで圧勝した。
「グレコはあまり練習していなかったが、高校時代のグラウンドの練習が染みついていた」と勝因を語った。
ただ、9日のフリースタイルでは初戦敗退を喫した。「専門のフリーで結果が出せなかった。次は(フリーで)いい成績を出したい」と顔を上げた。
(名波一樹)