軟式野球の第149回県学童大会(第30回おきでん旗争奪学童大会)の最終日は15日、読谷村のオキハム読谷平和の森球場ほかで行い、決勝では糸満ゴールドが6―2で比屋根タイガースに勝利し、優勝した。優勝した糸満ゴールドは8月17~19日に福岡県で行われる第13回全九州学童大会に派遣される。準優勝の比屋根タイガースは第22回王貞治杯九州大会(11月23~24日、大分県)、3位の我那覇少年野球と根差部ベースナインは第32回九州選抜大会(8月10~13日、福岡県)に派遣される。
終盤打者一巡の攻撃 4番・玉城が勝ち越し打
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序盤はリードしていた糸満ゴールドだったが、終盤の五回に比屋根タイガースに逆転された。1点差リードされる中でも「あきらめないで1点を取りに行く」(上原宥人主将)とネガティブな雰囲気はなかった。
逆転された直後の五回裏の攻撃。前川翔平と上原が四球や相手失策で出塁するなどし、1死一、三塁の場面でバントが得意な松川太陽はセーフティーバントを選択。三塁走者の前川が生還し、同点に追い付いた。さらに石橋海力の四球で満塁とすると、4番の玉城京は外角低めの直球を振り抜き打球は左中間へ。2人が生還し、勝ち越しを決めると玉城は一塁上からベンチへガッツポーズした。その後も金城陸翔、松川陽人の安打など打者一巡の猛攻で5点を挙げた。
最終回の比屋根の攻撃には四回まで無安打に抑えていた玉城が再びマウンドに上がった。直球で緩急をつけたり、走者なしでもクイックを使ったりなどし、打者のタイミングを外し、最後の打者から三振を奪った。投打で活躍した玉城は「逆転で優勝できて最高。投球も打撃も良くて100点」と笑顔を見せた。
優勝したことで8月の九州大会の切符を手に入れた。玉城は「投球ではコントロールをつけて、打撃ではチャンスでしっかり打てるようにしたい。九州大会は優勝したい」と気を引き締めながらも、力強く語った。
(屋嘉部長将)
(15日・オキハム読谷平和の森球場)
▽準決勝
根差部ベースナイン
000000 |0
20000×|2
比屋根タイガース
我那覇少年野球
00200 0 |2
00200 1x|3
糸満ゴールド
▽決勝
比屋根タイガース
000020|2
10005×|6
糸満ゴールド
(比)喜納、喜屋武、宮城―秋岡
(糸)玉城京、上原、玉城京―松川太
▽三塁打 石橋(糸)
▽二塁打 秋岡(比)