男子団体決勝リーグ 糸満ジュニアクラブ―宜野湾 シャトルを押し込む糸満の仲座大貴（手前）、身構える山城晴彦＝25日、那覇市民体育館（大城三太撮影）
大城 三太 沖縄県中学校総合体育大会は25日、県内各地でバドミントン、卓球、軟式野球、サッカーの4競技を行った。バドミントンは団体で糸満ジュニアクラブが男女ともに決勝リーグ3戦全勝で初優勝を果たした。卓球の団体は男子の宮里と女子の読谷がそれぞれ予選リーグから全勝で頂点に立った。女子読谷は連覇。個人男子は山城陽（佐敷）が、同女子は金城陽咲（石田）が優勝した。軟式野球の準々決勝は雨天により、2試合が26日に継続試合、順延とされた。サッカーは準決勝を終え、26日にタピック県総ひやごんスタジアムで小禄―嘉数のカードで決勝を行う。
男子、全勝で強さ示す
男子糸満ジュニアクラブは決勝リーグ3戦全勝で強さを示した。
仲座大貴・山城晴彦は宜野湾戦で1ゲームを先取するも、2ゲーム目はミスが増え追い上げを許した。3年の仲座は「相手は1、2番を争う強さで過去の試合で負けていた。後輩の山城（2年）の緊張をほぐす声かけもしながらペースをつかんでいった」と振り返る。
後ろの山城が角度をつけた強打で相手の甘いレシーブを誘い、前衛が得意な仲座がネット際で押し込んだ。最後は得意な展開に持ち込んで振り切った。
シングルスの新垣洋昇はラリーでつないで、相手のミスを誘うプレーが持ち味。「自分で強く打ちにいくよりも、粘り強く打ち続けることが得意」と打ち急がず勝利した。
金城和歩（かずほ）・金城栄太朗は相手の出方を見て、戦略的な攻めで攻略した。和歩は「ラリーをゆっくり仕掛けてきたので、こちらから積極的に攻めた。逆に相手が速いラリーをする場合は、得意のレシーブではじき続ける」と臨機応変に出方を決める。
九州大会に向けて、栄太朗は「相手に隙を与えるような高い球を上げず、ミスを減らしたい」とし、2人は「全国に出場できるベスト4が目標」と声をそろえた。
（大城三太）
女子、隙与えず接戦制す
女子糸満ジュニアクラブは決勝リーグ負けなしで栄冠をつかんだ。越来戦で金城娃星（あいら）・金城芙羽子（ふうこ）は相手に付け入る隙を与えず、中村信音（のん）・小笹杏俐は接戦をものにした。中村は相手ペアの間を狙い、手の出しにくい空間を攻めた。
琉球JBC戦のシングルスでは、1年の山城澪奈（みおな）が強敵の平良優奈を破る大金星でチームを勢いづけた。
九州に向けて、金城娃星は「空いたスペースに打ち込んで相手を動かしたい」、金城芙羽子は「まずは1勝を目指す」と誓う。
（大城三太）
