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卓球・読谷(女子)宮里(男子)卓球団体V <2024県中学総体>


卓球・読谷(女子)宮里(男子)卓球団体V <2024県中学総体> 女子団体決勝リーグ 読谷―真志喜 集中して打ち返す読谷の平良七夏(左)と與久田唯華=25日、与那原町観光交流施設(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 沖縄県中学校総合体育大会は25日、県内各地でバドミントン、卓球、軟式野球、サッカーの4競技を行った。バドミントンは団体で糸満ジュニアクラブが男女ともに決勝リーグ3戦全勝で初優勝を果たした。卓球の団体は男子の宮里と女子の読谷がそれぞれ予選リーグから全勝で頂点に立った。女子読谷は連覇。個人男子は山城陽(佐敷)が、同女子は金城陽咲(石田)が優勝した。軟式野球の準々決勝は雨天により、2試合が26日に継続試合、順延とされた。サッカーは準決勝を終え、26日にタピック県総ひやごんスタジアムで小禄―嘉数のカードで決勝を行う。

與久田・平良 流れ引き寄せる

 シングルス四つと一つのダブルスで行われる団体戦。ダブルスの與久田唯華(3年)・平良七夏(同)が勝ち星を挙げ、読谷の連覇を引き寄せた。

 與久田は「まさか勝てるとは。まだ実感がない」と目を丸くした。平良は「重圧もあったが、サーブミスもなくうれしい」と笑顔だった。

 シングルスが1勝1敗となり、ダブルスの與久田・平良ペアは第1、第2ゲームを危なげなく奪取して勝利に王手をかける。しかし第3ゲーム、2人は「少し安心してしまった」と返球が高く浮いたところを突かれた。ジュースまで粘ったが、13―15で失った。

 「落ち着いていこう」と声をかけ合い、第4ゲームに臨む。相手の傾向を振り返り、フォア側の選手のミスを誘うように心がけた。再びジュースにもつれこむ熱戦となったが、12―10でチームの2勝目をもぎとった。

 練習メニューや試合のオーダーも選手らで決めている。主将の小波津愛実(3年)は「みんなで考えてきてつかんだ優勝。運もよかったかな」とここまでの道のりを振り返る。渡慶次正人コーチは「チームの雰囲気もよく、コーチいらずだ」と笑いながらメンバーをたたえた。

 (名波一樹)


主将・國頭光る修正力

男子団体決勝リーグ 宮里―東風平 ポイントを奪い、声を上げて喜ぶ宮里の國頭倖空(小川昌宏撮影)

 宮里の優勝が懸かった最終戦。主将・國頭倖空(3年)の修正力が光り、試合の主導権を握って勝ちきった。「信じられないくらい緊張したけど、勝ててよかった」と汗をぬぐった。5戦中2勝2敗で両チームが並び、最後のシングルスが勝負を決める一戦となった。1ゲーム目を奪取したが、打球の回転を制御できずオーバーが多かった。2ゲーム目からは安定したショットを心がけた。強いスマッシュに失点も喫したが、2~3ゲームと相手を5点以下に抑えてストレート勝ちを飾った。

 國頭は「宮里の強さを全国で証明したい。気はすぐに緩んでしまう。(優勝したが)もっとできるはずだと思うようにしたい」と勝ってかぶとの緒を締めた。

 (名波一樹)


全国を目指したい

 男子個人優勝の山城陽(佐敷3年)の話 挑戦者の気持ちで戦って、勝てたのでうれしい。これまで足をあまり動かせず負けることもあったが、決勝は思い切り相手に向かうことができた。九州大会で4強入りして全国を目指したい。

ほっとしている

 女子個人優勝の金城陽咲(石田3年)の話 練習がつらい時もあったけど、優勝できてほっとしている。ミスしても次は取ろうと落ち着いて、コースを突いた。楽しんで試合をすることもできた。持ち味のサーブを生かして九州では8強に入る。