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読谷粘り5位入賞 惜敗も土壇場で逆襲 反撃弾の屋我、優秀選手 北部九州総体・ソフトボール


読谷粘り5位入賞 惜敗も土壇場で逆襲 反撃弾の屋我、優秀選手 北部九州総体・ソフトボール 九産大九州―読谷 7回2死二、三塁、左方向に3点本塁打を放つ読谷の下地温夢=30日、長崎県の大村市総合運動公園広場(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo ジャン 松元

 【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は30日、九州各県で行われた。ソフトボール男子の読谷は、3回戦で星陵(石川)を3―2で下した。続く準々決勝では九産大付九州(福岡)に5―6で敗れ、5位入賞となった。屋我悠喜(2年)が今回大会の優秀選手に選出された。陸上の女子走り幅跳び予選1組では、喜久里彩吹(那覇国際)が5メートル76で9位となり、決勝進出はならなかった。ソフトテニス男子個人3回戦は、細川大峨・上門幹武(那覇西)が滋賀県代表に4―0で勝利し、4回戦進出を決めた。

5位入賞した読谷の選手たち(提供)

 3回戦で星稜(石川)を3―2で撃破した読谷が、ダブルヘッダーで行われた準々決勝で、大会屈指の好投手・大神陸翔を擁する九産大付属九州(福岡)と対戦した。5―6で惜しくも敗れたが、5位の入賞を果たした。

 読谷は二回、1死二塁で主将の眞榮田徹が左前適時打を放ち1点を先制した。しかし、大きく変化する大神のライズボールを読谷打線は打ちあぐね、三回から五回にかけて連続8三振を喫した。

 四回には九産大九州の安打などで3点を奪われ、逆転を許す。六回にも2点、七回に1点の追加点を取られ、1―6と大きくリードされた。

 最終回の読谷の攻撃は、代打の與那嶺仁望、続く與那覇厚哉が三振。ここで、読谷ベンチのムードは「何かあるぞという雰囲気を醸し出していた」(眞榮田主将)。

 六回に遊飛の落球で失点を許した屋我悠喜が「自分で終わるわけにはいかない」と奮起。2死から大神のライズボールを力いっぱい引っ張ると、ボールは右翼の柵を大きく越えた。

 読谷の逆襲はこれだけでは終わらない。この試合で3三振と振るわなかった下地温夢が2死二、三塁で高めのインコースのライズボールを思い切って振り抜き、3点本塁打。土壇場で1点差に詰め寄った。しかし後続が三振に倒れ、ベスト4入りはならなかった。

 下地は「試合には負けたが、最後の最後で3年間の集大成が出せた」と泣きはらした目で語った。「読谷は1、2年生のピッチャーが良いので、もっと伸びたら絶対に全国制覇できる」と後輩にエールを送った。

 (ジャン松元)


(長崎県大村市総合運動公園運動広場)

▽男子3回戦

 星稜(石川)
  010 001 0 |2
  100 020 ×|3
 読谷(沖縄)
(星)二口―宮本
(読)与那嶺渉、田中―下地
▽本塁打 屋我(読)
▽同準々決勝

 九産大九州(福岡)
  000 302 1|6
  010 000 4|5
 読谷(沖縄)
(九)木村、大神陸、木村、大神陸―有吉
(読)田中、与那嶺渉―下地
▽本塁打 屋我、下地(以上読)