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下地100メートル県中新V 1年男子 陸上・全沖縄ジュニア


下地100メートル県中新V 1年男子 陸上・全沖縄ジュニア 男子1年100メートル決勝 中学1年県新記録の11秒45で駆け抜ける下地広純=11日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 陸上の第55回全沖縄ジュニア選手権大会・JOCジュニアオリンピックカップ第55回U16大会県予選最終日は11日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われた。男子1年100メートルの下地広純(アスリート工房)が予選は11秒81の大会新記録、決勝は11秒45の県中学新(1年)で1位となった。400メートルリレーとあわせて2冠。女子U161000メートルと同共通1500メートルの城間千空(なんじぃAC)は両種目で大会新を出して2冠を達成した。U16男子100メートル決勝の平仲航アシュリー(那覇中)は大会新で優勝、10日の同100メートルと合わせ2冠を達成した。


短期間で記録次々更新

 期待の1年生が快足を見せつけた。男子1年100メートルで下地広純(アスリート工房)が予選は大会新記録で、決勝は16年ぶりの県中学新(1年)で駆け抜け、両手を挙げて喜びを爆発させた。

 6、7日の九州中学総体も大会新で1位となり、短期間に次々と記録を塗り替えるなど活躍が目立つ。「(九州の)疲労も感じず、スタートから後半までうまく走れた」と納得の表情だった。

 九州中学総体前から取り組むフォームの修正が結果につながった。スタート直後は低い姿勢を保ち、約30メートルから上体を起こすようにし、「逃げていた力を前に伝える」ことに集中した。

 やり過ぎない程度に「地面を若干蹴る」こともスピードの向上につながっている。「県記録を出すことが目標だったので100点だ」と100メートルには満点の評価。ただ、2走を務めた400メートルリレーは「ちょっと早く出過ぎてしまった。先輩のおかげで1位になれた」と反省点を口にした。

 小学5年から陸上を始め、中学に上がってますます脚に磨きがかかっている。「(今後も)自己ベストを更新しながら記録を狙っていきたい」と語った。

 (名波一樹)


城間、大会新で2冠 女子U16 1000メートル、共通1500メートル

 城間千空(なんじぃAC)が女子U161000メートルと同共通1500メートルで大会新をたたき出し、2冠を達成した。メインの1000メートルでは2位の金城心晴(黄金森AC)が昨年樹立した記録を塗り替え、「1年生のときからのライバルに自己ベストで勝てた」と喜びをかみしめた。

 終盤のスパートで先頭に躍り出た。6、7日に行われた九州中学総体の800メートル、1500メートルの2種目で自己ベストを記録し、「大幅更新で自信になった」と流れの乗って挑んだ。

 1000メートルでは作戦通りに中盤まで粘り強く先頭集団で走り、残り200、100メートルで「2段階スパート」をかけ、冬季から培った粘り強い走りで頂点になった。1500メートルも「自分の走りで目標達成できた」と大会新記録に満足げだった。

 (名波一樹)


ベストではなかった

 男子U16145メートルを16秒01の大会新で制した平仲航アシュリー(那覇中)の話 大会新を出せてうれしいが、10日に足がつり、痛みもあってベストの状態ではなかった。いつも通り緊張せずに走ることはできた。今後は体のケアのことも考えていきたい。

悔しさ大きい

 女子U16棒高跳びを大会新の2メートル50で制した山城翠りん(沖縄東中)の話 自己ベストは2メートル60センチなので、悔しさの方が大きい。失敗した2メートル70の1本目からいい跳躍ができていたら良かった。全国では3メートル以上を目指して頑張りたい。

自己新うれしい

 女子U16ジャベリックスローを42メートル49の大会新で制した上地麻琴(石垣第二中)の話 自己新でうれしい。リラックスして投げる瞬間に力をうまく入れられた。昨年10月に始めた頃は20メートルしか飛ばなかったが、距離が伸びて楽しい。今後は43メートル台を目指す。

全国決められた

 女子U16145メートルを18秒48の大会新で制したジャクソンレイン幸榎(GROWTH)の話 疲労もあったが最後まで走り、全国出場を決められた。後半に伸びるタイプだが、最初から飛ばしてコーナーの抜けも良かった。県記録更新を狙っていきたい。


 【男子】

▽1年100メートル (1)下地広純(アスリート工房)11秒45=大会新=県中学1年新(2)久保栄純(石垣島アスリート)11秒64=大会新(3)濱元大晴(大宜味中)12秒22

▽同1000メートル (1)金城聖汰(東風平中)2分54秒69(2)嘉数礼(金武中)2分55秒90(3)眞部清斗(本部中)3分1秒48

▽同走り高跳び (1)藺牟田結都(兼城中)1メートル45=大会タイ(2)宮里玲央(Fustar)1メートル30(3)知名翔(あわせJRC)1メートル30(2、3位は無効試技数による)

▽同走り幅跳び (1)濱元大晴(大宜味中)5メートル32(2)親泊昴尚(宮里中)4メートル96(3)島﨑快誠(アスリート工房)4メートル90

▽共通3000メートル (1)新垣朝大(名護中)9分29秒18(2)比知屋夏夢(仲井真中)9分41秒62(3)與那嶺太地(南風原中)9分42秒53

▽同400メートルリレー (1)アスリート工房A(伊差川朝飛、下地広純、若松宝良、大城朗寿)45秒10(2)あわせJRCA45秒90(3)上山中A46秒02

▽U16145メートル (1)平仲航アシュリー(那覇中)16秒01=大会新(2)仲本陽貴(伊波中)16秒27=大会新(3)オコンクオイケムジェフ(あわせJRC)16秒46

▽同1000メートル (1)周〓文(上山中)2分42秒42(2)港川孟昂(玉城中)2分44秒40(3)長田宏河(なんじぃAC)2分44秒41

▽同棒高跳び (1)吉本久倫(大宮中)3メートル20=大会タイ(2)神里皇汰(伊平屋中)2メートル70(3)安里哉瀬(久米島西中)2メートル50

▽同三段跳び (1)親泊明尚(宮里中)12メートル45(2)与儀翼(中部商高)12メートル38(3)上江洲琉貴(沖縄高専)11メートル05

▽同ジャベリックスロー (1)東崎原奨永(与那国中)62メートル55(2)仲村悠希(大宮中)56メートル94(3)上原賢斗(金城中)55メートル70

【女子】

▽1年100メートル (1)﨑山心愛(石垣島アスリート)13秒41(2)湧川美琥(今帰仁JAC)13秒52(3)名城にこ(アスリート工房)13秒59

▽同1000メートル (1)松田悠菜(長嶺中)3分27秒45(2)村山結里(平良中)3分27秒47(3)與座未唯奈(仲井真中)3分28秒70

▽同走り高跳び (1)高嶺杏(Fustar)1メートル30=大会タイ(2)豊川夏帆(沖尚中)1メートル20(3)屋宜美海(伊江中)1メートル10

▽同走り幅跳び (1)池宮芽依(金武中)4メートル50(2)山城希歩(skyアスリートク)4メートル49(3)前盛一華(宜野座ク)4メートル40

▽共通400メートルリレー (1)石垣島アスリートA(知念美宏、大浜碧衣、﨑山心愛、入嵩西穂)52秒25(2)アスリート工房A52秒44(3)skyアスリートクA53秒70

▽同1500メートル (1)城間千空(なんじぃAC)4分56秒97=大会新(2)比嘉心菜(今帰仁中)5分11秒97=大会新(3)與那嶺綾香(那覇中)5分14秒94

▽U16145メートル (1)ジャクソンレイン幸榎(GROWTH)18秒48=大会新(2)池原綺声(金武中)19秒11(3)上里菜月(GROWTH)19秒15

▽同1000メートル (1)城間千空(なんじぃAC)3分8秒96=大会新(2)金城心晴(黄金森AC)3分10秒39(3)與那嶺綾香(那覇中)3分17秒77

▽同棒高跳び (1)山城翠りん(沖縄東中)2メートル50=大会新

▽同三段跳び (1)川平心明(あわせJRC)10メートル34(2)新垣璃音(skyアスリートク)10メートル12(3)大柳芭奈(阿嘉ク)9メートル87

▽同ジャベリックスロー (1)上地麻琴(石垣第二中)42メートル49=大会新(2)森田美空(南風原中)39メートル00(3)末吉花(球美中)38メートル63

※注:〓は左側に「山」の下に「己」、右側に「几」