陸上の第79回九州選手権大会最終日は25日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われた。
女子走り高跳びの徳本鈴奈(友睦物流)は1メートル65を出し、1位で表彰台へ上った。目標を達成して「地元開催での優勝は、記録は置いておいて安心はした」。安堵(あんど)する一方で、目指していた記録を出せず悔しさもあった。
自己ベストは1メートル80。左足のアキレス腱(けん)のけがと3年ほど闘っており、シーズンベストの1メートル70が今大会での記録の目標だった。出だしは体の調子が良かったが、徐々に痛みが増していった。1メートル60は1度目で跳んだが、1メートル65は3度目での成功だった。目標となる1メートル70に挑むも、跳び越えることはできなかった。「跳ぶたびに(痛みが)大きくなって、余裕がなくなった。50%くらいの力しか出せなかった」と振り返る。
9月には全日本実業団対抗選手権が待っている。「まだ1カ月ある。それまでに調整して、シーズンベストをここで跳びたい」と静かに闘志を燃やした。
(名波一樹)
(23~25日・タピックひやごん県総グラウンド)
【一般女子】
▽400メートル (5)松原珠央(順天堂大)56秒90
▽800メートル (7)金城蘭(那覇高)2分22秒30
▽走り高跳び (1)徳本鈴奈(友睦物流)1メートル65
▽円盤投げ (1)友利晟弓(九州共立大)45メートル35(3)城間歩和(同)42メートル14
▽やり投げ (1)小田まゆ(Fustar)52メートル50(6)根間結花(那覇西高)43メートル48