【台北共同】野球のU―18(18歳以下)アジア選手権最終日は8日、台北で決勝が行われ、高校日本代表は台湾に1―6で敗れて、準優勝となった。台湾は6大会ぶり3度目の優勝。
日本は一回に1点を先制したが、二回以降は得点を奪えなかった。先発した今朝丸(兵庫・報徳学園)は三回途中2失点。救援した投手も抑えられず、2大会ぶりの優勝を逃した。4番手で登板した田崎颯士(興南)は1回を被安打2、2失点だった。
3位決定戦は、韓国がフィリピンに8―0で勝った。
10安打放つもわずか1得点 完敗にぼうぜん
マウンド上で歓喜の輪を広げる台湾の選手を、高校日本代表のナインはぼうぜんと見つめた。1―6で完敗。10安打を放ちながら1得点の試合内容に、小倉監督は「これだけ打ってくれたのに、勝たせることができなかった。残念」と肩を落とした。
台湾に1―0で勝利した2次リーグでは、打線はわずか1安打に終わっていた。決勝では、球威のある相手投手に振り負けないように、コンパクトに中堅方向へ打ち返す打撃を徹底した。だが、一回に1点を先制した後は、好機にあと一本が出ない。再三の得点圏で、台湾投手のパワーに抑え込まれた。
3安打を放った浜本は「悔しい。どういう形でも、取らないといけない試合だった。負けた悔しさを糧に、もっと上のレベルを目指したい」とかみしめるような表情で語った。
(共同=三木智隆)