ソフトテニスの全日本学生大会(全日本インカレ)第2日は12日、那覇市の漫湖公園市民庭球場などで男女ダブルスが行われた。県勢では、男子は屋比久大夢(小禄中―都城商高―日体大3年)ペアが6回戦で早稲田大ペアに0―5で敗れ、16強だった。諸喜田孝太郎(名護中―三重高―東京経済大2年)は3回戦で明治大ペアに2―5で敗れた。女子は2回戦から出場した髙嶺心萌(八重山高―国学院大3年)ペアが5回戦で神戸松蔭女子学院大ペアに3―5で敗れ、32強だった。
癖あるボールに苦しむ 髙嶺・庄司組
地元沖縄でインカレに臨んだ髙嶺心萌(八重山高―国学院大3年)ペアは接戦の末、5回戦で敗退した。ショックを隠しきれず、しばらく涙に暮れた。
3月からペアを組み始めた2人は今大会、前衛の髙嶺が果敢にボレーを仕掛け、後衛の庄司琴里(4年)が左右に素早く移動し、強烈なスマッシュを打ち込んむ連係を見せた。
コンビネーションが随所で光り、1回戦から危なげなく勝ち進んだものの、5回戦は8ゲームまでもつれ込む大接戦に。相手のロブショットに庄司が大きく動かされると、すかさずスマッシュを打ち込まれた。
相手の意表を突くボレーにも苦しめられた。特に、相手後衛の癖のあるボールに対応できなかったといい、髙嶺は「打つとボールが上に飛んでしまいミスが出た」と唇をかんだ。
中学3年からイップスに悩んでいるという髙嶺。「ストロークに自信がなかった」という。「しっかり決める場面では成功することもあった」と成長を実感した大会でもあった。ただ、4年生の庄司にとっては最後の全日本インカレだった。「自分のミスが多くて負けてしまったのではないか」と悔やんだ。
出場予定の団体戦では「優勝する」と誓い、涙を拭った。
(渡真利優人)
【男子】
▽1回戦
林出・田中(比治山大) 5―4 小濱孝斗・金城光輝(沖縄国際大)
高橋・武井(履正社スポーツ専門学校) 5―2 大城力也・上原琉太(沖縄国際大)
木村・中川(東海大) 5―1 當間翔太・照屋来規(沖縄国際大)
山科・濱中(関西大) 5―0 金城和樹・比屋根悠志(沖縄国際大)
▽同2回戦
屋比久大夢・大村圭志朗(日本体育大) 5―0 相川・安江(中京大)
諸喜田孝太郎・雨宮陸(東京経済大) 5―2 杉本・橋本(大阪教育大)
▽同3回戦
屋比久・大村 5―1 仲村・熊谷(龍谷大)
間庭・木内(明治大) 5―2 諸喜田・雨宮
▽同4回戦
屋比久・大村 5―3 斎田・雑賀(同志社大)
▽同5回戦
屋比久・大村 5―1 遠藤・初鹿(法政大)
▽同6回戦
矢野・端山(早稲田大) 5―0 屋比久・大村
【女子】
▽2回戦
髙嶺心萌・庄司琴里(国学院大) 5―1 荒木・周籐(神戸親和大)
▽同3回戦
髙嶺・庄司 5―1 中尾・富永(順天堂大)
▽同4回戦
髙嶺・庄司 5―0 脇坂・下田(四国大)
▽同5回戦
清水・山口(神戸松蔭女子学院大) 5―3 髙嶺・庄司