ハンドボールの国内リーグ「リーグH」女子のザ・テラスホテルズ琉球は13日、大阪府の守口市民体育館で大阪ラヴィッツと今季第2戦を行い、23―21で勝利した。テラスは今季初勝利。
前半は2回の2分間退場や大阪ラヴィッツの堅守で思うように攻撃できず、リードを許した。5点ビハインドで折り返した後半は、序盤から3連続得点で流れを引き寄せる。
12―15からLBの喜納歩菜(那覇西高―日体大)とRWの大島ひなたを中心に怒濤(どとう)の5連続得点で勝ち越しに成功。GK廣田美月も好セーブを連発し、今季初勝利を果たした。次戦は16日、県立武道館でイズミメイプルレッズ広島と対戦する。
5点ビハインドからの反撃はとどまることを知らなかった。今季初勝利を挙げたザ・テラスホテルズは20代前半の4人がコートで躍動した。
前半は互いに攻撃の機会をうかがった。サウスポーのRW大島ひなたが逆速攻や堅守を割るシュートを見せるものの、テラスは守備の反則で2回の2分間退場があった。数的不利な状況を余儀なくされ、徐々に攻めあぐねた。
7―12で折り返した後半、テラスが反撃ののろしを上げる。LB喜納歩菜が先制点を挙げると、RB當山桃加とCB竹内聖空も追加点を挙げ、3連続得点で流れをつくった。12―15の場面では喜納や大島が次々にゴールネットを揺らし、同点に。後半11分、自陣からの速攻のパスを受けた大島が相手GKの股下を射抜く技ありのシュートを決める。怒濤の5連続得点で勝ち越しに成功した。
大阪も流れを戻そうと、PVが守備に挟まれながらも強引にシュートを放ったが、GK廣田美月が好セーブ。さらに残り2分で7メートルスローも止め、勝利に貢献した。
今試合で好プレーを連発した喜納、大島、廣田は共に22歳。若手の活躍に東長濱秀作監督は「たまたま3人が活躍しただけ」と至って冷静。「チームが勝つためにベテラン勢も気を吐いてほしい」と16日のホーム戦に向けてハッパを掛けた。
(渡真利優人)