有料

塩澤(沖水)カナディアン2冠 悪条件も緩急つけこぐ 県高校新人大会・カヌー


塩澤(沖水)カナディアン2冠 悪条件も緩急つけこぐ 県高校新人大会・カヌー 力強いパドリングで優勝した沖縄水産の塩澤海=21日、糸満市の報得川(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 県高校新人大会は21日、カヌーを糸満市の報得川で行った。男子カナディアンで塩澤海(沖縄水産)がシングル500メートル決勝で2分17秒909、金城夢叶と組んで出場したペア200メートルタイムレース決勝では1分0秒657でそれぞれ優勝し、2冠を達成した。男子カヤックシングル500メートルで大城央羅(沖縄水産)が2分35秒998、女子カナディアンシングル500メートルで與那嶺瑠奈(沖縄水産)が3分35秒339で頂点に立った。上原みこ(那覇商)は女子カヤックシングル500メートルと平良琉泉と組んだ女子カヤックペア500メートルで優勝した。


 強い向かい風で水面も激しく揺れ、さらに進行方向と逆の引き潮でなかなかカヌーが進まない悪条件の中、塩澤海(沖縄水産)がカナディアンのシングル、金城夢叶と組んだペアで優勝し、2冠となった。

 シングルの予選から強い向かい風が吹く中、塩澤はパドルを水に入れる時に力を入れて、こぎ終わった後は力を抜いて緩急をつけた。いつもよりリラックスし、リズム良くこぐ意識で予選の組1位で決勝進出を決めた。

 決勝はスタートから加速し、スピードを維持。さらにピッチを徐々に上げて最後までペースを落とさないようにし、2位と10秒近い差をつけて優勝した。金城とのペアでは、かじ取りを金城に任せ、塩澤は力強くこぐことに専念するなど連係が光った。

 2年生の今夏、全国総体に初めて出場した。準決勝で敗れたが強豪選手のテクニックなどが刺激となった。集大成となる3年生に向け、ひとこぎで進む距離を伸ばしていきたいという塩澤。「筋力、体力、テクニックもつけて九州や全国でも通用する選手になりたい」と全国の決勝の舞台を目指す。

 (屋嘉部長将)