県高校新人体育大会は29日、県内各地で行われた。バドミントンの男子シングルスは仲間早和輝(コザ)、同女子は島袋いおり(普天間)が制した。仲間は団体、ダブルスとの3冠となった。
「攻め続けること意識」 仲間、冷静にゲーム支配
仲間早和輝(コザ1年)は団体、ダブルス、シングルスと3冠を達成した。「(3冠の)プレッシャーはあった」いうが冷静なプレーでゲームを支配した。
宜保海音(1年)との同校対決となったシングルス決勝。前日はダブルスを組み優勝している。手の内を知り尽くしている相手だけに「常に攻め続けることを意識した」。
大事な場面でのロブやクリアのミスを減らすことにも注力。スマッシュを要所で打ち込んだほか、際どいヘアピンで果敢に攻撃を仕掛けた。1、2ゲームとも序盤で5連続得点すると、最後まで流れをつなげた。
今夏のインターハイでは全国との実力の差を痛感した。1勝を挙げることができず、歯がゆい思いに。体格差も感じたといい「上半身の筋力強化」を目標に掲げている。「シャトルに重みを乗せて、まずは全国で1勝する」と誓った。
(渡真利優人)
島袋、強気姿勢貫く 「組み立てうまくいった」
女子シングルスは島袋いおり(普天間1年)が頂点に立った。「2年生が相手でも負けたくなかった」と喜び、気持ちの強さをのぞかせた。
前日のダブルスは多和田穂乃花と組んで優勝。シングルスは大会4日目で「疲れでミスも目立った」というが、決勝では強気の姿勢を貫いた。
相手の動きを瞬時に見分け、緩めのドロップで左右に揺さぶった。フォアからストレートの打ち分けを意識したといい「試合の組み立てがうまくいった」とうなずいた。
大会を通して「ラウンド側を狙われることがあった」といい、九州大会での1回戦突破に向けて、練習を重ねる。
(渡真利優人)
(29日・那覇市民体育館)
【男子】
▽シングルス準々決勝
仲間早和輝(コザ) 2―0 湊倖多(美里工)
伊敷勇佑(糸満) 2―1 崎原盛愛(美里工)
小波津雅琥(糸満) 2―1 カージョシュア敬斗(コザ)
宜保海音(コザ) 2―0 島袋翠(美里工)
▽同準決勝
仲間 2―1 伊敷
宜保 2―0 小波津
▽3位決定戦
小波津 2―1 伊敷
▽同決勝
仲間 2 (21―16,21―16) 0 宜保
【女子】
▽シングルス準々決勝
島袋麟(那覇) 2―0 友利奈衣希(豊見城)
多和田穂乃花(普天間) 2―0 比嘉理央(糸満)
島袋いおり(普天間) 2―1 石川結(那覇)
金城光咲(糸満) 2―0 當銘 凛奈(コザ)
▽同準決勝
島袋麟 2―0 多和田
島袋い 2―1 金城
▽同3位決定戦
金城 2―1 多和田
▽同2位決定戦
島袋麟 2―0 金城
▽同決勝戦
島袋い 2 (21―17,21―17) 0 島袋麟