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宮里(Lウエルター)圧巻51秒RSC 「いつも通り」強烈な左炸裂 ボクシング県高校新人大会


宮里(Lウエルター)圧巻51秒RSC 「いつも通り」強烈な左炸裂 ボクシング県高校新人大会 ライトウェルター級決勝 1回、左ボディーでダウンを奪う北谷の宮里阿連(左)=22日、糸満市の沖縄水産高校(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 ボクシングの県高校新人大会は22日、糸満市の沖縄水産高校で各階級の決勝が行われた。ライトウエルター級で宮里阿連(北谷)が国吉竜空(美里工)を1回51秒RSCで下し、優勝した。ライト級は仲榮眞楓(西原)が3回1分25秒で小島孝太朗(沖縄水産)にRSCで勝利し、頂点に立った。ライトフライ級では額賀唯志(沖縄水産)が浦添朝朗(昭薬付)に判定勝ちした。


 鈍い音が会場に響いた。ライトウエルター級決勝で宮里阿連(北谷2年)が国吉竜空(美里工2年)へ打ち込んだ左のボディーブロー。国吉が少し苦悶(くもん)の表情を見せると、レフェリーはストップをかけた。開始から51秒の出来事だった。

 開始直後は互いに様子を見ながら打ち合いの流れになった。その中で宮里は相手の動きを見切る。ジャブをよけるとそのままボディーへ左ブローを決めた。もともとはサウスポーだが、準決勝では右でKO勝利しており、オーソドックスでも強さをみせる。「左右両方でKOが狙えるのが武器」と自信を持つ。

 完勝とも言える内容にも「いつも通りにできた。優勝は通過点」と言い切る宮里の目標は高校生でプロになることだ。「ボクシング王国を復活させたい」と沖縄への思いも強い。今後はさらに筋力を上げて、魅せるボクシングをしていきたいという。

 「しっかり打ち合いを制して、『こいつの一撃がすごい』と言われるような選手になりたい」。今大会の先にある選抜大会で優勝し、そしてプロへ。未来へのプロセスを力強く、楽しそうに語った。

(屋嘉部長将)