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ソフトバンク2連勝 DeNA―ソフトバンク<プロ野球>日本シリーズ第2戦


ソフトバンク2連勝 DeNA―ソフトバンク<プロ野球>日本シリーズ第2戦 4回ソフトバンク2死二塁、山川が左前に適時打を放つ=横浜
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信社

 プロ野球のSMBC日本シリーズ2024は27日、横浜スタジアムで第2戦が行われ、4年ぶり12度目の頂点を狙うパ・リーグ王者のソフトバンクが、セ・リーグ3位から1998年以来3度目の日本一を目指すDeNAを6―3で下して2連勝とした。2018年第3戦からのシリーズ連勝記録を14に伸ばした。

 ソフトバンクは主砲の山川が一回に先制の2点本塁打、5―0の四回に適時打を放つなど3安打3打点と打線をけん引した。先発のモイネロが七回2死まで3失点でしのいで試合をつくった。

 28日は試合がなく、29日の第3戦はみずほペイペイドームに舞台を移して行われる。


ソフト山川 先制2ラン

 初出場となった日本シリーズでも高々とアーチを描いた。ソフトバンクの4番山川が一回、失投を捉えて左翼席へ2ラン。「先制できて、いい流れでいけて良かった」と、今季パ・リーグの本塁打と打点の2冠王でクライマックスシリーズでも最優秀選手に輝いた男が貫禄を見せつけた。

 DeNAの先発大貫に2球で追い込まれるも、4球目の甘く入ったカーブを逃さなかった。「しっかりと狙っていった」と、詰まりながらフェンス越え。シリーズ初安打でもある第1号が飛び出し、おなじみの「どすこいポーズ」を披露した。

 西武時代を含め3度リーグ優勝の経験があるが、意外にも11年目で初めて大舞台を戦う。独特の緊張感があったのか、26日の初戦は無安打に2三振と精彩を欠いた。普段は報道陣の取材に快く応じる山川が、試合後に珍しく無言で球場を後にした。

 一夜明けたこの日の試合前の練習。フリー打撃でスタンドインを重ね「今日は飛ぶぞ」と笑顔を見せていた。四回には左前へ3打席連続安打となる適時打をマーク。自慢の打棒でチームをけん引し、頂点へ早くもあと2勝だ。「勝てれば何でもいい」と力強く言った。


 DeNA―ソフトバンク第2戦(ソフトバンク2勝、18時3分、横浜、32953人)

ソフトバンク
 安 313 200 000 9
   203 100 000 6
   000 020 100 3
 安 000 141 300 9
DeNA

(ソ)モイネロ、尾形、ヘルナンデス、オスナ―甲斐
(D)大貫、佐々木、浜口、中川颯、坂本、伊勢―戸柱、松尾
▽勝 モイネロ1試合1勝
▽S オスナ2試合1S
▽敗 大貫1試合1敗
▽本塁打 山川1号(2)(大貫)=一回
▽二塁打 周東、松尾、桑原、牧
▽犠打 モイネロ
▽犠飛 甲斐
▽残塁 ソ5D7
▽併殺 ソ1、D0
▽失策 梶原
▽与死球 モイネロ(佐野)
▽審判(球)福家、山路、名幸、原、笠原、敷田
▽試合時間 3時間20分

 【評】ソフトバンクが逃げ切った。一回に山川の2ランで先制し、三回に牧原大の2点打などで3点を追加。四回にも山川が適時打を放った。モイネロは6回2/3を3失点にまとめ、九回はオスナが締めた。
 DeNAは大貫が5失点で三回途中KO。打線は相手と同じ9安打を放ち中盤以降に追い上げたが、あと一押しが足りなかった。

しっかり逃げ切れた

 ソフトバンク・小久保監督 山川の先制2ランでいい流れで試合を運ぶことができたが、五回以降は一人の走者も出せず苦しい展開。逆転されるとこのシリーズを左右すると思った後半で、しっかり逃げ切れた。あと二つ勝つことだけ考える。

(共同通信)