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【高校サッカー】沖縄県大会、きょう9日決勝 那覇西VS宜野湾 注目の「ビルドアップ」対決


【高校サッカー】沖縄県大会、きょう9日決勝 那覇西VS宜野湾 注目の「ビルドアップ」対決
この記事を書いた人 アバター画像 大城 三太

 サッカーの第103回全国高校選手権県大会は9日午後1時5分から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われる。那覇西は3年連続、宜野湾は3年ぶりに決勝の舞台に立つ。両チームとも、DF陣からパスでつなぎ、攻撃へと展開する「ビルドアップ」でボールを保持しながら主導権を握るサッカーを目指す。優勝校は全国選手権(12月28日~2025年1月13日)に県代表として出場する。(大城三太)

 那覇西は今大会、2回戦から登場し、4試合で無失点と堅守が光る。亀田安澄、上地克幸主将らを中心に手堅く守り、攻撃サッカーを展開する。攻撃は全試合3点以上を奪い、得点力がある。

準決勝 那覇西―名護 後半、攻め上がる那覇西のチメズ・ビクター・チュクンマ(中央)=2日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(又吉康秀撮影)

 一定のリズムでパスを回し、サイドを使った展開や、セットプレーからも上背のあるチメズ・ビクター・チュクンマらを軸に得点を狙う。

 FW與古田頼のできも結果を大きく左右しそうだ。運天直樹監督は「前線でボールをキープできる選手」と信頼を寄せる。常勝軍団としてのプレッシャーは並々ならぬものがあり、2年連続で決勝PK戦負けという悔しさを抱える。そのプレッシャーをはねのけ、先輩たちから託された思いを成就させるれるか。集大成の決戦となる。

 宜野湾はFW新屋歩武らが俊足を生かし、得点を狙う。一度攻撃のスイッチが入ると、止めるのは容易ではない。縦パスやロングキックなど、一発でゴール前に迫る武器もあり、裏へ抜ける攻めも強い。

準決勝 宜野湾―興南 後半、勝ち越しのゴールを決める宜野湾の喜屋武侑真=2日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(又吉康秀撮影)

 宮城太陽主将はしつこい守備で壁となり、ロングパスで状況打破を狙う。

 守備からパスをつなぐサッカーは前任の平田敦志監督が積み上げてきたもので、天願匠監督もスタイルを継承し、決勝の舞台へ進んだ。一方、プレスを受けながらパスを続けるには高度な技術が求められ、穴があればショートカウンターを受けるリスクを伴う。

 2月の新人大会では、延長の末、1―0で那覇西に競り勝った。高い攻撃力をしっかり発揮できれば勝利に大きく近づく。攻撃力を武器に強豪那覇西に挑む。