草野球沖縄一決定戦の第29回オリオンスーパーベースボール2024中央大会(主催・ラジオ沖縄、共催・琉球新報社、特別協賛・オリオンビール、協賛・沖縄ゼネラルグループ、スポーツデポ、ナガセケンコー)最終日は10日、糸満市の西崎球場でカテゴリー別の決勝を行った。チャンピオンカテゴリーはRYUSEI HOMEが前回覇者の下半身タイガースを2―1で下し、初の頂点に立った。シニアカテゴリーはめいわ総建が国宝運輸を8―2で退け、2連覇を達成した。
代打崎濱 殊勲の決勝打
チャンピオンカテゴリーはRYUSEI HOMEが初制覇を果たした。
両チームとも先発投手が好投し、4回まで無安打無得点の接戦となった。五回1死二塁の好機で代打の松川光司主将が打席へ。「主将として流れを変えてやる」との思いでスライダーを振り抜くと、適時左前打となり先制点を挙げた。
六回には相手先頭打者のソロ本塁打で同点に追いつかれたものの、これも「想定内」(松川)。チームに焦りはなかった。
その裏の2死三塁の場面。ここでも代打が見せた。「絶対に一本が欲しい」と打席には崎濱秀斗。初球を力いっぱい引っ張って右前へ運び走者を迎え入れた。これが決勝点となり、連覇を狙う相手を振り払って優勝をつかみ取った。
創部3年目のRYUSEI HOME。1年目の職域大会での優勝後、チーム内に緩みが出て士気は徐々に低下していったという。今年から「(チームを)変えたい」との思いで主将に名乗りを上げた松川。苦しい時期を乗り越えての優勝に「最高です」と満面の笑みを見せた。
(渡真利優人)
<シニアカテゴリー>めいわ総建2連覇 先発友寄、6回まで粘投
シニアカテゴリーはチーム創設4年目のめいわ総建が2連覇を達成した。
先発した友寄景次は直球、カーブ、ツーシームなどを駆使し、凡打の山を築いた。四回には変化球が甘く入り2点を奪われたものの、「(その後は)低めに投げることを意識」し6回まで粘投した。上江洲太一主将は「実力のある投手陣がそろっている」とチームを誇った上で、「先頭で押さえることができたのは良かった」と友寄らをたたえた。
友寄は来年51歳となり、チーム最年長になることに触れ「足を引っ張らないように頑張る」と笑った。
(渡真利優人)
(10日・西崎球場)
▽チャンピオンカテゴリー決勝
下半身タイガース
000 001 0 │1
000 011× │2
RYUSEI HOME
▽シニアカテゴリー決勝
めいわ総建
030 011 3│8
000 200 0│2
国宝運輸