卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは10日、那覇市民体育館でTT彩たまと対戦し、3―1で勝利した。通算成績は6勝5敗。第1マッチは吉村真晴と趙勝敏(チョ・スンミン)のダブルスで勝ち、勢いを付けた。第2マッチで篠塚大登がゲームを落としたものの、第3マッチで張本智和が安定の強さで快勝。第4マッチのシングルスでは、吉村が最終ゲームにもつれ込む接戦を制した。
アスティーダの次戦は16日午後6時から、金沢市総合体育館で金沢ポートと対戦する。
吉村、激戦制す 緩急つけ自分の展開に
激戦となった第4マッチ。吉村真晴の相手は、中学から一緒にプレーしてきた仲という有延大夢。「お互い手の内が分かっている中での戦い」だった。
パワーのあるボールを放つ有延を流れに乗らせないよう、緩急をつけたボールでタイミングを崩し、自分の展開に持ち込んだ。最終ゲームは連続得点を重ね、続くラリーの中でもスマッシュを決めきるなど、大事な場面を落とさなかった。
2日連続でダブルス、シングルスともに勝利し、「なんとかぎりぎり合格点。連続攻撃の動きなどで甘い部分があるのでさらに練習していきたい」と話した。
第3マッチでは張本智和が登場。緊張もあり第1ゲームを落としたが、第2ゲームからチキータを積極的に使うなど修正をかけ、3ゲームは相手を2点に抑えて快勝した。
第2マッチの篠塚大登はリードする展開はあったものの、神巧也の毎回違う回転をかけたり、コースを変化させたりするサーブの対応に苦しんだ。
篠塚は「思い切ったプレーができなかった。本年度残っている試合は、チームで全勝できるように貢献したい。リーグ優勝目指して頑張りたい」と前を向いた。
(中村優希)
▽男子
琉球(22) 3―1 彩たま(13)
▽女子
日本生命(23) 3―1京都(0)
選手がしっかり対応
張一博監督の話 こんなに競ると思わず予想外なところもあったが、選手たちがしっかり対応できていた。ダブルスは昨日はラリーでミスが多かったが、今日は趙勝敏(チョ・スンミン)が大事な場面で入れていた。勝利に飢えており、焦りもあるが2連勝できて良かった。