【ジュネーブ21日=沖田有吾】国連人権理事会出席のためスイス・ジュネーブを訪問中の玉城デニー知事は21日、国連訪問の全日程を終えた。玉城知事は同日午後4時(日本時間同日午後11時)、国連欧州本部内で会見し「スピーチやサイドイベントで基地によって人権や自治が侵害されている沖縄の現状を訴えられたことは大きな意義があった」と総括した。
知事は国連での全日程を終え、22日に帰国の途に就く。那覇空港着は23日の予定。
21日午前は国連難民高等弁務官事務所を訪ね、弁務官補のジリアン・トリッグス氏と面談した。面談は非公表で行われた。同日午後は国連欧州本部で、国際秩序に関する独立専門家のリビングストーン・サワンヤナ氏と面談し、沖縄の基地負担の現状などを伝えた。
21日午後の人権理事会一般討論の会合では、名護市辺野古の新基地建設に反対する民意などを伝える予定だったが、時間切れで実現しなかった。
この間、知事は特別報告者2人とも面談し、基地問題など沖縄の実情を調査するよう呼び掛けた。