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「戦争させぬ」の声上げる 世代を超えて「県民の会」設立に800人が参集 宣言採択、11月の県民大集会へ


「戦争させぬ」の声上げる 世代を超えて「県民の会」設立に800人が参集 宣言採択、11月の県民大集会へ 頑張ろう三唱で気勢を上げるキックオフ集会参加者ら=24日午後、沖縄市民会館大ホール(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名嘉 一心

 【沖縄】戦争に反対し、幅広い層や世代による大衆運動を目指す全県組織として60以上の市民団体と個人でつくる「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」は24日、沖縄市民会館で「9・24設立・キックオフ集会」を開いた。約800人(主催者発表)が集まり、平和への思いを共有した。ミサイル部隊配備が計画される与那国島などからの参加者による報告があったほか、県出身の国会議員や県議らも出席し、対話による平和を訴えた。

 主催者を代表してあいさつした瑞慶覧長敏共同代表は「若者からシニアまで戦争をさせないということで集まった会。誰でも声を上げていい。政府が軍備を強化すれば相手はもっと強い軍備を強化する。民衆の声を世界に発信し、一緒に活動していこう」と呼びかけた。

 「台湾有事」を起こさせない・沖縄対話プロジェクト発起人の谷山博史さんによる記念講演もあった。谷山さんは「争いは世代間の認識の齟齬から生じる分断によって発生する」と述べ「争うよりも愛しなさいというスローガンを元に若い世代とシニア世代が共闘している沖縄では乗り越えられる」と述べた。

 「私たち県民は、再び沖縄が政府の行為によって戦場にされることに絶対反対です」などとする集会宣言案を参加者に提案し、採択された。

 沖縄を再び戦場にさせない県民の会は、11月23日に那覇市の奥武山公園で県民大集会を開催する予定で、広く参加を呼びかけている。 (名嘉一心)