結婚の平等（同性婚）について学べるイベントを開催する実行委員の山城彰子さん（右）と竹葉梓さん＝13日、那覇市内
赤嶺 玲子 性の在り方に関わらず、結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指すイベント「沖縄から結婚の平等にYES！ YES FOR MARRIAGE EQUALITY」（同実行委員会主催）が26日午後2時から、那覇市の県立博物館・美術館講堂と博物館講座室で開かれる。2019年にアジアで初めて同性婚の法制化を実現した台湾のドキュメンタリー映画の上映や、トークイベントがある。実行委員の一人で、人権について考え発信する市民団体「てぃーだあみ」共同代表の山城彰子さん（39）は「沖縄で初公開の映画なのでぜひ見に来てほしい」と来場を呼びかけた。
今回のイベントは、結婚の平等（同性婚）の法制化を実現するために2019年に設立し、全国各地の団体や企業と連携しながら理解を広げる活動をしている公益社団法人「Marriage For All Japan 結婚の自由をすべての人に」（東京）のキャンペーンの一環。
全国の動きに呼応して沖縄でも、「てぃーだあみ」とろう者の性的マイノリティー（LGBTQ）を支援する団体「いるまんちゃー」のメンバーらが中心となり実行委員を結成した。県内企業などの協力を得てイベント開催に向けて取り組んできた。
沖縄で結婚の平等に関するイベントを初開催する意義について山城さんは「沖縄にも多くの当事者たちが暮らしている。映画やトークを通して、みんなが平等に安心して暮らせる沖縄を目指したい」と話した。
当日は、台湾在住の3組の家族の日常を通して、同性婚の法制化実現への道のりをたどるドキュメンタリー映画「愛で家族に～同性婚への道のり」を上映。また台湾ジェンダー平等教育協会のハン・イージェン事務局長らを招いたトークイベント「もし結婚の平等が実現したら暮らしはどう変わる？」（音声同時字幕、手話通訳付き）も開催する。
入場無料。親子連れで参加できる会場もある。事前申し込みが必要で公式ホームページやSNSから申請できる。URLはhttps://marriage-equality.okinawa/。問い合わせはメールmarriage.equality.okinawa@gmail.com
（赤嶺玲子）
