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「男女とも活躍できる働き方」とは? 1月から無料講座 男性管理職の参加呼びかけ 沖縄 


「男女とも活躍できる働き方」とは? 1月から無料講座 男性管理職の参加呼びかけ 沖縄  講座参加を呼びかける、おきなわ女性財団の國場明美さん(右)と玉城尚美さん=12月18日、那覇市西
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 早希

 おきなわ女性財団は、第1回男性の家事・育児参画講座「『働き方の現状』と日本のジェンダーギャップ」を1月20日午後2~4時、那覇市の県男女共同参画センターてぃるるで開く。受講無料。沖縄大経法商学部の石川公彦教授が講師を務め、働く場での女性活躍を阻害する要因やメカニズム、女性も男性も活躍できる働き方について考える。

 男女間の賃金格差や女性の雇用率などを研究する米ハーバード大教授のクラウディア・ゴールディン氏が、2023年のノーベル経済学賞を受賞した。米国女性100年のキャリア史とも言われるゴールディン氏の著書「なぜ男女の賃金に格差があるのか」では、女性は30代のキャリア形成期に結婚や育児が重なると「出産ペナルティ」となり、仕事と家庭の「時間的制約が障壁」になっていると分析した。

 また男女の賃金格差が大きい職業は、時間的拘束があり、業務が属人化するなど「貪欲な仕事」だと指摘。高収入につながるが、その仕事が継続できるのは、健常者で家事や育児、介護のケア労働を他者へ頼める者だとした。

 世界経済フォーラムがまとめた23年の男女格差報告で、日本は146カ国中125位と過去最低の順位だった。おきなわ女性財団の玉城尚美さんは、ゴールディン氏のノーベル経済学賞受賞を契機に、県内でも男女が活躍できる働き方を考えようと講座を企画。「男女ともに時間は24時間で、男性もケア労働を担うことができる。男性管理職など、ぜひ多くの方に参加してほしい」と語った。

 講座は定員40人、参加申し込みはURL(https://docs.google.com/forms/d/1i1u36yTyYc4fGfmLcs33EaKRwCQsKrCcXQ1YSdoRhr8/viewform?pli=1&pli=1&edit_requested=true)から。

 希望者は一時保育も利用できる。1人500円(6カ月~未就学児)で申し込みは1月12日午後4時まで。2月にもノーベル経済学賞に関連した2回目の講座を予定している。講座に関する問い合わせはおきなわ女性財団、電話098(868)3717。メールはkouza@okinawajosei.org
(吉田早希)