鹿児島県・奄美群島は25日、1953年の日本復帰から70年を迎えた。戦後8年間の米国統治で経済再建が遅れた島々には多額の事業費が投じられ、インフラ整備などハード面は改善。一方、2020年度の群島民1人当たりの所得は全国の約7割にとどまり、本土との格差は依然残る。豊かな自然や文化を生かした自立的発展の道を模索する。
太平洋戦争後の46年2月、連合国軍総司令部(GHQ)は、奄美群島の行政を日本から分離すると宣言。米統治下では物資不足で島民の生活は困窮を極めたが、断食や嘆願署名など非暴力の運動で祖国復帰を勝ち取った。
(共同通信)