第9回沖縄国際音楽祭「第九inNAHA」(同実行委員会、琉球交響楽団主催)が17日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとで開かれた。琉球交響楽団の迫力ある演奏に乗せてウクライナ出身のソプラノ歌手、オクサーナ・ステパニュックによるウクライナ歌曲や、県を代表するソリストと総勢約100人の合唱団が「交響曲第九番ニ短調作品125合唱付き(第九)」を高らかに披露した。
指揮は高井優希。ソリストは、知念利津子(ソプラノ)、兼嶋麗子(アルト)、山内昌也(テノール)、仲本博貴(バリトン)。沖縄アミ―クスインターナショナル3~7年生の合唱団も参加した。
第1部は、オーケストラの演奏でオクサーナのソロを披露。オペラ「ロミオとジュリエット」から「私は夢に生きたい」やウクライナ国歌などを歌った。
第2部で「第九」の全楽章を披露。第4楽章でコントラバスが静かに奏でる「第九」の主題が徐々に全体に広がり、合唱へとつながる音色は、誇りと喜びに満ちていた。アンコールでは、オクサーナも再び登場し、出演者全員で会場と共に「芭蕉布」を歌った。
(田吹遥子)