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3車種型式取り消しへ ダイハツ不正、新たに14件


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 ダイハツ工業が自動車の「型式指定」認証申請を巡り不正をしていた問題で、国土交通省は16日、道路運送車両法に基づき小型トラック「グランマックス」など商用車3車種の型式指定を取り消す方針を明らかにした。ダイハツ側から意見を聞く「聴聞」を23日に実施し最終判断する。取り消されれば大量生産ができなくなる。新たに14件の不正も確認された。 (4面に関連)
 斉藤鉄夫国交相は16日の閣議後記者会見で「自動車認証制度の根幹を揺るがす大きな問題だ」と述べ、同日午後にはダイハツの奥平総一郎社長に是正命令書を手渡した。1カ月以内の再発防止策の報告を求めた。
 奥平社長は「大変な不正と重く受け止めている」と謝罪。工場の再開時期については「先のことを語れる状況にない」と述べるにとどめた。トヨタ自動車の佐藤恒治社長は東京都内で取材に応じ、完全子会社ダイハツの経営陣の刷新を検討する考えを明らかにした。
 指定を取り消す他のトラック2車種はトヨタブランドで生産している「タウンエース」とマツダブランドの「ボンゴ」。エアバッグが作動するかどうか確認する試験の際、タイマーで自動的に作動させるなどの不正が確認された。