本島中部からの取水再開、来週末にも 少雨で沖縄県が5日協議 PFAS対策で停止中


本島中部からの取水再開、来週末にも 少雨で沖縄県が5日協議 PFAS対策で停止中
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少雨が続き、沖縄本島内の11ダムの貯水率低下に歯止めが掛からない状況を受け、県企業局は2日までに、有機フッ素化合物(PFAS)対策で停止している中部水源からの取水再開について5日の企業局内の対策本部会議で諮ることを決めた。局内の方針が固まれば、市町村への説明や関係機関との調整を経て、来週末にも取水が再開される見込み。

2日午前0時時点の貯水率は52・9%で、平年値より25・1ポイント低い。企業局は断水の回避を最大の目標としつつ、県民のPFAS汚染への不安が大きいことを考慮し中部水源からの取水は可能な限り避ける方針だった。だが、今後もまとまった降雨が見通せず、節水呼び掛けも効果が乏しいことから取水の必要があると判断した。

5日の会議で企業局の方針が固まれば、7日に予定する市町村への説明を経て、沖縄渇水対策連絡協議会で関係機関に諮る。その間、降雨などで貯水率が回復することがあれば、取水の延期や回避もあり得るという。
(沖田有吾)