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赤ちゃん最少75万人 23年 90年ぶり婚姻50万組割れ


赤ちゃん最少75万人 23年 90年ぶり婚姻50万組割れ 出生数の推移
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 厚生労働省が27日に発表した人口動態統計の速報値(外国人らを含む)によると、2023年に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は過去最少の75万8631人だった。初めて80万人を割った22年から5・1%減り、少子化が一段と進んだ。今後発表する日本人だけの出生数は70万人台前半への落ち込みが確実。婚姻数も90年ぶりに50万組を割った。死亡数は過去最多の159万503人となり、出生数を引いた人口の自然減は83万1872人と最大の減少幅になった。 (3面に関連)
 政府は「次元の異なる少子化対策」を掲げ児童手当拡充などの関連法案を今国会で成立させる方針だが、効果は見通せない。
 厚労省の国立社会保障・人口問題研究所は将来推計人口で、76万人を割るのは35年と見込んでいたが、実際は12年早まった形だ。
 23年の婚姻数は48万9281組で戦後最少。22年から3万542組減った。離婚数は18万7798組で4695組増加した。
 死亡数は159万503人と8470人増加。出生数を差し引いた人口の自然減は83万1872人となり、前年から4万9567人拡大した。