沖縄男声合唱団の第19回演奏会が7日、浦添市のアイムユニバースてだこホール大ホールであった。35人の男声合唱は、力強さと繊細さが同居した歌声を聞かせた。77人の混声合唱では、男声パートの安定感が女声パートの高音を輝かせた。3部構成のうち1部と2部を取材した。指揮は宮城敏、ピアノ伴奏は宮城佳代子。
1部では国内外の歌6曲を男声合唱で披露した。平均年齢75歳と発表があったが、年齢を感じさせない若々しさと、年齢を重ねた味のある歌声を見事に使い分けた。
窓辺で愛を告げるセレナーデ「Ständchen」では、テノールの高音がよく聞こえ、繊細な恋心を表現した。
2部の「ファミリーコーラス」は、団員の家族や友人らも加わった混声合唱で、4曲を披露した。「小さな空」は男女のハーモニーが素晴らしく、子どもの頃の風景や心情を思い出させる力があった。「大地讃頌(さんしょう)」は、女性パートをもり立てるように歌う男声パートとの相乗で、この日一番の声量を聞かせた。観客は聞き入り、大きな拍手が送られた。 (嘉手苅友也)
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力強さ繊細さ響かせ 沖縄男声合唱団 混声も力強く
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琉球新報朝刊
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