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喜納昌吉、若手・中堅とライブ 「喜劇の女王」仲田幸子さんも3年ぶりにステージ 沖縄・那覇


喜納昌吉、若手・中堅とライブ 「喜劇の女王」仲田幸子さんも3年ぶりにステージ 沖縄・那覇 3年ぶりのステージに立った仲田幸子(中央)を挟み、仲田まさえ(左)と共に「ハイサイおじさん」などを歌った喜納昌吉=12日、那覇市牧志のチャクラ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 歌手の喜納昌吉と中堅・若手の民謡歌手らが共演するライブ「ハイサイ!昌吉さん」が11、12の両日に那覇市牧志のチャクラで開かれた。取材した12日には「喜劇の女王」仲田幸子が3年ぶりにステージに上がり、喜納と共に歌を披露した。喜納はソロからデュエットまでたっぷりと歌い上げ、多彩な魅力を届けた。

 コラボライブでは、喜納と長い付き合いという仲田が登場。「西武門節」では、2人で顔を見せ合い、身ぶり手ぶりを交えつつ、しっとりと歌い上げた。仲田が「早く歌おうよ」と促し、孫の仲田まさえも一緒に「ハイサイおじさん」を途中まで歌った。10日が誕生日の仲田幸子は92歳になった。「昌吉さんの舞台に出られることに幸せを感じている」と話し、大きな拍手が送られた。

長嶺ルーシー(左)と歌声を響かせる喜納昌吉

 喜納が第20回宮良長包音楽賞を受賞したことにちなみ、ゲストの仲田まさえ、長嶺ルーシー、鳩間可奈子の3人が「えんどうの花」も披露した。

 喜納とゲストのデュエットでは、鳩間が喜納作の「東崎」を歌った。母が与那国出身という鳩間と、喜納の伸びやかな歌声が圧巻だった。長嶺とは「ちぇーこーじゃー」、仲田まさえとは「うわき節」を歌った。

 後半は、GWINKOも登場し「東京賛美歌」や「Koza City」などを歌った。世界的にヒットした「花~すべての人の心に花を~」では魂がこもった歌声を高らかに響かせた。

鳩間可奈子(左)と共演する喜納昌吉

 喜納は「沖縄が日本になる必要はない。日本が沖縄にならないといけない。戦争が近いところまで来ているが、沖縄がこの戦争を止めることができるかもしれない」と語った。フィナーレでは全出演者で「ハイサイおじさん」を歌った。

 11日は喜納啓子、前川守賢、松原忠之、宜寿次光が共演した。沖縄の若手・中堅の民謡歌手らについて喜納は「歌唱力がすごい。新しいものを持っているとうれしくなった。民謡は根っこがあって明るい。沖縄は簡単には終わらない」と語った。

 来年2月21、22日には、宮良長包音楽賞受賞を記念した喜納のライブが琉球新報ホールで開かれる。

(田吹遥子)