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【インタビュー】jimama「物語を紡ぐように歌いたい」デビュー20周年 11月には那覇でライブ 沖縄


【インタビュー】jimama「物語を紡ぐように歌いたい」デビュー20周年 11月には那覇でライブ 沖縄 デビューから20年を振り返るjimama=9月26日、那覇市の琉球新報社(喜瀨守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 今年でデビュー20周年を迎えた歌手・jimamaの「アコースティックライブwithギター鳩間俊介」が11月7日、那覇市のライブハウスOutputである。来年には久しぶりのアルバムも予定する。「でいご」や「大丈夫」など、県民になじみのある楽曲を中心に多くの人に愛されてきたjimama。デビューからこれまでについて聞いた。 (聞き手・田吹遥子)

―歌手になったきっかけは。

 「大学のゼミの先生が学園祭の出演者を探している時、友人に勧められて出演した。人前で歌うより見る方が好きだったけど、感動したという声を聞くのがうれしかった。自分の歌が届いていることを実感して、歌っていきたいと思うようになった。その後京都で音楽活動を始めた際、友だちと組んだユニットがjimamaだった」

―デビューから20年、変わった部分は。

「最初は自分を表現しようと必死で、内省的だった。沖縄に帰ってからは自分の近しい人の顔が見えてきて、誰かに届けようと変わっていった」
 「自分の声にコンプレックスがあった。なんでこんな癖があるのかと。それが自分の魅力と受け入れるようになってからは自分の歌が大きくなってきた」

―変わらない部分は。

 「自分を背伸びして見せないところ。自分なりの愛の形を歌うことは変わっていないかも」

―音楽とはどういう存在か。

 「物語を常に意識している。一つ一つの曲もだし、全ての命に物語があると思っている。物語を紡ぐように歌っていけたらいいなと思う」
 「例えば、おじいちゃんのことを書いた曲が(聞いた人にとっては)はお父さんだったり、お母さんだったりする。その人が生きてきた人生なりの解釈の仕方もある。それが歌を一人歩きさせてくれるというか。歌が育つのは瞬間だと思う」

―公演について。
 「ワンマンライブは2019年以来で、初の周年ライブ。アットホームなライブになると思うので、ぜひたくさんの方に見に来ていただけたら」

   ◇    ◇

 公演は11月7日午後7時開演。チケットは前売り3800円、当日4300円(ワンドリンク別)。着席のチケットは完売。立ち見は電話予約でOutput、電話098(943)7031。