<金口木舌>センバツを待ちわびて


<金口木舌>センバツを待ちわびて
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 高校野球の秋季九州大会。沖縄県勢同士の戦いとなった決勝は沖縄尚学がエナジックを制し、4季ぶり6度目の優勝を果たした。ともに来春のセンバツ大会の出場をほぼ確実にした。両校の健闘をたたえたい

▼沖縄のセンバツ2校同時出場が実現すれば3度目となる。最初が2010年の嘉手納と興南、2度目は14年で今回と同じく九州大会県勢同士で決勝を戦った沖縄尚学と美里工だ。当時、沖縄尚学を率いたのは今と同じ比嘉公也監督。美里工の神谷嘉宗監督は現在、エナジックの監督だ

▼県内からのセンバツ出場が厳しいときはさみしい思いをするが、今回は「来春は大丈夫」と思えるのがうれしい

▼記者によると、九州大会を経て両チームとも完成度を高めているという。選手たちは来春へ向けてさらに成長を重ねていくだろう。21世紀枠には宮古が推薦される。こちらも出場へ期待が高まる

▼まずは1月、出場決定の吉報を待ちたい。「紫紺の優勝旗を」という気の早い願いはそばに置いて、各チームは晴れの舞台で思う存分自分たちのプレーを見せてほしい。沖縄県民という日本一の応援団がついている。