港川人 (みなとがわじん)


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 具志頭村港川の港川遺跡より出土した、約1万8000年前の人骨。1968年大山盛保によって発見された。採石場の割れ目にあった堆積層から多数の動物化石とともに出土し、それが契機となって県内外からの研究者による数次の調査が行われた。人骨は全部で5~9体あり、2体は男性、他は女性である。平均身長は男性が154センチ、女性144センチ。骨の遺伝的特徴が現在の沖縄人にも共通し、中国の柳江人と形態的に近いことが判明した。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)