琉球ガラス (りゅうきゅうがらす)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ガラスはエジプト周辺で紀元前1700年には既にあり、日本では弥生時代の遺跡からガラス璧(へき)が出土している。沖縄では明治より戦前までランプのホヤや薬瓶などの実用品に作られた。戦後、米国人向けにくず空き瓶を利用した手作り商品として人気を呼び、日用品、装飾品など広く生産された。宙吹き法と型吹き法があり、原料を1300度以上のルツボで溶融し、吹竿の先端に巻取り、息を吹き込み成型、整型窯であぶり、徐冷窯を経て製品化される。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)