目がくりくり、愛くるしい姿 世界初、新種の深海魚を展示 美ら海水族館で「チュラシマハマダイ」


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オレンジの模様や背びれの棘の長さが特徴の「チュラシマハナダイ」(沖縄美ら海水族館提供)

 【本部】本部町の沖縄美ら海水族館は3日、深海に住むハタの仲間で琉球列島固有の新種「チュラシマハナダイ」の展示を世界で初めて開始したと発表した。「深海の小さな生き物」コーナーで2匹を見ることができる。

 2011年と19年に、本部町沖の水深200~250メートルの海底から採集した。形態が似ている「ニシキハナダイ」や「フジナハナダイ」として展示したこともあったが、鹿児島大などの協力で調査したところ、背びれのとげの長さなどから新種と判明し、今年1月に論文発表した。

 2匹は全長6センチ、9センチ。体にオレンジの模様が入っているのが特徴だ。

 魚類課深海展示係の金子篤史さんは「小さくきれいな魚。目をクリクリと動かして周りを見る愛らしいしぐさなども見てほしい」と話した。