3カ月の治療終え、けがから回復 ノグチゲラが自然に帰る


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尾羽が回復し、放鳥されたノグチゲラとNPO法人どうぶつたちの病院沖縄の金城道男副理事長=16日午後、国頭村安田(島袋貞治撮影)

 【国頭】国の特別天然記念物で絶滅危惧種のノグチゲラ1羽が16日午後、発見場所付近の国頭村安田で放たれた。イノシシよけのネットに絡まった状態で保護され、3カ月の尾羽の治療を終えた。

 保護した農家、やんばる野生生物保護センターなどの関係者が見守る中、治療に当たったNPO法人どうぶつたちの病院沖縄の金城道男副理事長が木に放した。ノグチゲラは枝をつたった後に羽ばたき、森へ帰った。

 保護されたのは雄で、生後10カ月ほどの若鳥。体長は約30センチ、体重は153グラム。2019年12月25日、ネットに絡まり鳴いていたところを保護された。

 金城副理事長は「ノグチゲラは餌を捕るため地面にも降りる。不要なネットを放置せず適切に管理してほしい」と語った。