【読谷】沖縄県の読谷村役場の玄関口で来庁者を出迎える村のキャラクター「よみとん」が、大きなマスク姿に変身し、話題となっている。仕掛けたのは村役場の職員ら。商工観光課の島袋直人係長(45)は「大事な人を守るためにも、外出時には必ずマスクを着用してほしいというメッセージを込めた」と話す。
村内で新型コロナウイルスの感染者が複数確認されていることから、村は公式ホームページやSNSなどを活用し、多角的に感染拡大防止対策に努めている。“地域の顔”である「よみとん」のマスク着用も、村民に広く注意喚起をする取り組みの一環だ。
「よみとん」のマスクは白地のバスタオルを使った手作り。同課の山内綸子さん(27)と山内真心(まなか)さん(29)は「『マスク着用』と文字で書くよりインパクトがあり、子どもたちにも伝わると思う」「一人一人が意識を持って行動すれば、必ず終息する日が来る」とそれぞれ述べ、理解と協力を求めた。
村役場ではマスクを持参していない人のためにキッチンペーパーやコーヒーフィルターで職員が作った簡易的なマスクも配布している。