「多良間の海、青が違う」児童に体験プレゼント 村のダイビング店


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シュノーケルを楽しむ児童ら=20日、多良間村

 【多良間】多良間村で唯一のダイビングショップ「郷土マリンサービスJAWSⅡ」(柳岡秀二郎代表)は15日から、多良間の子どもたちを対象に無料でシュノーケリング体験を行っている。新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続き、外で存分に遊べない子どもたちに古里の美しい海を満喫してほしいと「夏休みのプレゼント」として企画した。

 多良間村はコロナ対策として島外渡航自粛を続けている。帰省した高校生や大学生もいることから家族間の交流も自粛しており、例年、夏休みに行われるラジオ体操などのイベントも軒並み中止になった。

 柳岡代表は「例年なら島外から帰省するきょうだいと遊べるが、それもできない。ダイビングの世界で『タラマブルー』と呼ばれる世界一美しい海を子どもたちに見せてあげたい。海が島っ子にすてきな夏休みをプレゼントできれば」と話した。

 20日の体験に参加した子どもたちはシュノーケルの使い方や注意事項の説明を受けた後、船で5分ほどの外洋で約1時間半、シュノーケルを楽しんだ。サンゴと砂地、海のコントラストに「青色が違う!」と興奮した様子で話した。ウミガメやイラブチャー、アイゴなどの魚がすいすいと泳ぐタラマブルーの美しさを堪能した。

 郷土マリンサービスも現在はコロナ対策で自主休業している。柳岡代表は「子どもの笑顔を見るとやって良かったなと感じる。休業で苦しいが子どもたちに力をもらっている。島に明るい話題を提供できたらうれしい」と話した。
 (清村めぐみ通信員)