地域

看板娘は「まだ100歳」 歌って踊って三線も 健康の源は「よく笑うこと」

 【読谷】恩納村の沖縄観光テーマパーク「琉球村」で“看板娘”として現役で働く山城ウメトさん(99)=読谷村大湾=の「数え100歳」を祝う誕生日会が16日、村都屋のデイサービス「活きる家」で開かれた。幕開けのかぎやで風では自ら三線の音色を響かせ、クライマックスのカチャーシーでは一升瓶を頭にのせ、しなやかに舞い踊る山城さん。「まだたったの100歳です。いつも気持ちは20歳。今が青春真っ盛りさぁ」。屈託のない笑顔で言い切り、周囲を笑いの渦に巻き込んだ。


一升瓶を頭にのせ、カチャーシーで喜びを表現する山城ウメトさん=16日、読谷村都屋のデイサービス活きる家

 山城さんは大正10(1921)年9月20日生まれ。読谷村座喜味で育った。幼少期はとても内気で、おとなしい性格だったという。24歳で沖縄戦を体験した。戦時中は妊娠しており、妹や弟と共にやんばるに身を潜め、戦渦の中、6月に長女を出産した。戦後は同村大湾で雑貨店などを営み、2女5男を育て上げた。

 いくつになってもチャレンジ精神は旺盛だ。60歳で三線を始め、80歳で琉球古典音楽の教師免許を取得した。勉強熱心で、今でもしまくとぅばや踊り、習字のスキルを磨いている。

 「読谷に歌や踊り、三線、しまくとぅばもできる元気なおばあがいるよ」という情報が観光施設・琉球村の関係者の耳に入ったことがきっかけで、80代で琉球村に“就職”した。看板娘としてテレビCMに出演するやたちまち話題となり、これまでロシアや米国など7カ国のメディアから9回も取材を受けたという。

 常に笑顔を絶やさない山城さん。健康の源はよく笑うことだといい「これからも毎日笑顔で楽しく過ごしたい」と気持ちを新たにした。

 施設代表の島袋孝子さんによると、山城さんは人生の先輩として職員らにもさまざまな助言をしてくれるという。特に「子どもは叱らず、褒めなさい」と何度も教えられたという。島袋さんは「ウメトさんみたいに年を重ねられたら素敵だと思う。他の入所者の希望の星でもあるんですよ」と笑う。

 施設に通う山内ハルさん(90)=村長浜=は「10歳も年上とは思えないほどいつも元気。私もウメトさんを見習って健康で長生きしたい」と声を弾ませた。 

(当銘千絵)



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス