火災で破損した首里城の赤瓦などを活用して沖縄県那覇市立壺屋小学校に作られた花壇に、マリーゴールドやブーゲンビリアなど色とりどりの花が咲き、児童や行き交う人たちの目を楽しませている。
花壇作りは、壺屋地域で子どもたちの安全を見守る「壺屋おやじの会」(根路銘安智会長)が企画した。子どもたちが花を育てながら首里城に思いをはせる機会となることや花に囲まれて笑顔が広がることを期待したという。
9月に行われた花壇作りには児童、保護者、教員、住民らが参加した。県琉球赤瓦漆喰施工協同組合の田端忠代表理事や堀切元気さんの協力を得て作った。花壇は正門から校舎へ向かう坂道の左側約10メートル、右側約14メートルにわたり広がっている。約300本の花を植えた。
根路銘会長は「花壇がある限り、首里城や花を育てたことが子どもたちの記憶に残ると思う」と話した。
(中川廣江通信員)