くらし

兄弟で12年使ったランドセルと一緒に「卒業」 次は財布にリメーク

兄弟で12年間使用したランドセルと共に米須小学校を卒業した金城任さん(中央)と、長男の侃さん(右)、父の要さん=23日、糸満市米須

 県内各地の公立小学校で23日、卒業式が実施された。糸満市米須の金城任(ひで)さん(12)は兄の侃(なお)さん(18)から引き継いだランドセルと一緒に、糸満市の米須小学校を卒業した。兄弟2人合わせて12年間使用したランドセルは今後、財布に生まれ変わる予定だ。

 任さんは3兄弟の末っ子。長男・侃さんの小学校卒業と入れ替わりで、任さんが入学した。両親から「ランドセルは何色がいいか」と聞かれると、任さんは「兄ちゃんのを使いたい」と答えた。

 入学後は同級生と比べ、年季の入ったランドセルを担いで登校。「仲良しの兄ちゃんから継いで、大事に使うことが誇らしかった」と語る。6年生になると、留め具の部分が2回壊れたが、父の要(かなめ)さんに修理してもらい、使い続けた。

 小学2年生から野球部に所属し、本年度は地区の大会で優勝するなど、充実した6年間を過ごした。将来の夢は海に関わる仕事。中学校入学を前に「沖縄水産高校を目指す」と意気込む。春からはランドセルと別れ、新たなかばんで登校する。

 侃さんは「任が最後まで使ってくれた。ランドセルも幸せだったはず」と目を細める。「物を大切にしてほしい」という要さんの願いから、ランドセルは皮などを加工する業者に依頼し、財布に作り直してもらう予定だ。任さんは「財布になった後も12年間使って、合計で24年を目指したい」と笑顔を見せた。
 (名嘉一心)



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