野菜売り場でイソヒヨドリ子育て 腹が減ってもじっと我慢の子「いじらしい」


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野菜棚の隅で親鳥から餌をもらうイソヒヨドリのひな(左)=1日、大宜味村活性化センター

 【大宜味】4月29日、大宜味村活性化センターの野菜売り場でイソヒヨドリの夫婦が子育てにいそしむ姿が見られ、従業員や訪れる客を和ませた。

 電線からまるで見張りをするように、交互に野菜売り場の隅を見つめるイソヒヨドリの雌と雄の姿が見られ、従業員らはひながいることに気付いたという。親鳥は客が少なくなったころに現れ、餌をくわえた雄がひなのいる棚まで近づくと雌の鳴き声でひなが顔を出すというパターンで子育てをしていた。

 従業員の崎山美智子さん(49)は「親鳥がいない時は鳴き声が聞こえない。まるで『おとなしくしているのよ』と言われているようでかわいくていじらしい」とほほ笑んだ。

 イソヒヨドリのひなは従業員に見送られ5月3日に無事巣立ったという。
 (安里郁江通信員)