メェ~メェ~次々と…1ヵ月で4匹の子ヤギ誕生 大宜味・辺土名高


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4匹の子ヤギを抱える辺土名高校の生徒、教員ら=7月29日、大宜味村の辺土名高校

 【大宜味】世界自然遺産の森に近い沖縄県大宜味村の辺土名高校では、6月下旬から7月下旬の約1カ月間で4匹の子ヤギが相次いで誕生した。いずれも同校のサイエンス部員らが飼育している島ヤギ3匹が出産。校庭はにぎやかになっている。

 6月23日、生後8カ月の「えるさ」が雄の赤ちゃんを出産した。慰霊の日が誕生日となったため、「令和」とかけ、「玲生(れい)」と名付けた。「えるさ」は出産日から逆算すると、生後3カ月で妊娠したことになる。ヤギは生後1年ほどで妊娠するケースが多いため、「こんなに早く出産するなんて」と生徒や教員らは驚いたという。

 えるさの母「もも」は7月22日にパンダ柄の赤ちゃんを出産。28日には、別の家系の「にこ」も白と黒の双子の赤ちゃんを産んだ。いずれも名前は決まっていない。

 子ヤギたちは、校庭の木陰で母ヤギの周りを動き回ったり、互いに触れ合ったりしてにぎやかに過ごしてる。にこの出産に立ち会った2年の金城勇斗さん(16)は「せわしなく動き回っていたので気になって様子をみた。まさか双子が生まれるとは思わなかった」と振り返り、「かわいいですね」と子ヤギたちに目をやった。

 同校では島ヤギの普及と保全のため、繁殖や遺伝に関する研究にも力を入れており、共同研究できる個人や団体を募集している。生まれた子ヤギは福祉施設などに譲渡する予定。