【本部】沖縄美ら海水族館は10月29日から、ANAグループの「avatarin(アバターイン)」(東京、深堀昂代表取締役CEO)が技術開発を進める世界初の瞬間移動サービス「avatarin」ベータ版を活用し、アバター「newme(ニューミー)」による遠隔鑑賞プログラムの提供を開始した。遠隔地から利用者がニューミーを操作し、沖縄美ら海水族館「黒潮の海」水槽などを解説員のガイドを受けながら鑑賞することができる。
29日はニューミーでつながった利用者が、魚類課の比嘉明日香さんの案内で水族館の様子を遠隔鑑賞する様子が公開された。
2年ほど前から遠隔鑑賞プログラムの実施についてアバターインと検討してきたという沖縄美ら海水族館の水族館管理部の佐藤圭一統括は「体が不自由な人や、なかなか沖縄に足を運べない人にも美ら海水族館を楽しめる機会をつくりたかった。コロナ禍で自由に移動できない時期でもこの遠隔鑑賞を利用してほしい」と話した。
ジンベエザメなどを指さして解説した比嘉さんは「県外の自宅からでも美ら海水族館や沖縄の雰囲気を味わっていただけるよう案内したい」と述べた。
美ら海水族館では2022年3月末まで毎週金、土、日と祝日にニューミーによる遠隔鑑賞プログラムを提供する。実施時間は午前9時半、午後4時、5時、6時で、各30分。料金は1回あたり5千円(税込み)+システム利用料460円。3日前までに事前予約が必要で専用プラットフォーム(https://avatarin.com/)から予約できる。